
ロープウェーで、霧の中へ
窓の外がまっしろになって、ふたりで顔を見合わせて笑った。景色が見えない分、距離が近くなるロープウェーだった。
ふたりの記録
2026.6.14 — 6.15
梅雨のあいまの、霧の箱根。
晴れた旅より、忘れられない旅になった。
DAY 1

窓の外がまっしろになって、ふたりで顔を見合わせて笑った。景色が見えない分、距離が近くなるロープウェーだった。

「ひとつで7年、ふたつで14年」なんて言いながら、結局ふたりでみっつ。硫黄の匂いも、今思えば旅の匂いだった。

山を下りたら、うそみたいに晴れた。湖の青が濃くて、ふたりともしばらく黙って見ていた。

湯けむりの向こうで木々が揺れて、時間の流れがゆっくりになる。「ずっと入っていられるね」って、本当にずっと入っていた。
DAY 2

雨上がりの土の匂い。樹齢四百年の杉の下だと、話す声も自然と小さくなる。ここの空気ごと持って帰りたかった。

手漕ぎボートは思ったより進まなくて、それがよかった。岸から離れるほど、ふたりだけの湖になっていく。

花の咲く公園のベンチで、買ったお菓子を半分こ。特別なことは何もしていないのに、この時間がいちばん思い出になっている。

帰りたくないね、と言いながら乗った登山電車。窓に映るふたりが、来た時よりすこし柔らかい顔をしていた。
ピンにふれると場所の名前が出ます
― むすびに ―
ここには、旅を終えたあなたへ
太雅より特別メッセージを載せます。
HAKONE — Our Trip Record
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